
Liar × Lover
第6章 Sherry
「 よかった。」
ふと、誠斗さんがそう呟いた。
「 え……?」
「 心月の表情が昨日と全然違うから。
今日は心の底から気持ち良くなってくれてるのが
ハッキリ伝わってくる。」
誠斗さん……。
彼はきちんと自分の気持ちを
包み隠さずに伝えてくれる。
私だって…
誠斗さんに自分の気持ちを
素直に伝えたい。
「 ………ったです…… 」
「 ん?なに?」
「 私も… 気持ちよかったです…… 」
………やばい。
死ぬ程恥ずかしい。
相手に『 気持ちいい 』って伝えるのって
こんなに恥ずかしかったっけ。
自分の顔が熱くなるのが分かる。
誠斗さんに見られたくなくて
私は両手で自分の顔を隠した。
