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君の囚われた能力

第1章 第1章 やっと見つけた

(あれ、私…。
えっ何?真っ暗で何も見えない…?
それに手と足が固定、されてる…?)


私「うっ…だ、誰か…。」


?「…ようやくお目覚めだね、子猫ちゃん。」

私「あ、あの。あなたは?
それに私、どうしてこんな…。
何がどうなっているのか…。
あなたが私をここに?」

頭が真っ白で、自分でも何を言っているのかわからない。
すると男が言う。

?「いっぺんに質問されても困るよ、子猫ちゃん。
大丈夫、ちゃんと答えてあげるから。」

私は恐怖と緊張で息も荒くなっていた。
すると、男がふわっと私の頭をなでてきた。
壊れ物をさわるかのように、優しく…。

だが急に触れられビックリしたのか、体は強張りキュッと全身が固まる。


?「大丈夫だよ。
僕がそばにいてるから。
怖がらないで…。」

と、落ち着いた声で喋る男は
私の髪の毛を手ぐしで何回もとかし出した。

そして、私の髪の毛のにおいを嗅いで

?「ああ、いいにおいだね…
君はこんなにおいがするんだね。
こっちはどんなにおいがするんだろう。」

と、私の首すじに鼻息がかかる。

私「や、やめてください!」

反射的に体は仰け反る、が
手足が何かに固定されており思うように動けない。
男の手がするりと私の頭を抱え、固定する。


?「君の汗ばんだにおい。
いいにおいだ、興奮する…。」

放心状態から急に我に返った。

私「本当にやめて下さい!
何が目的ですか?私の身体ですか?
あなたがここに私を連れてきたのですか!」


?「まあまあ、そんなに声を荒げないで。
私は君の見張り役でそばにいるだけだから。

それに、君のにおいを嗅いだだけじゃないか。

たしか君は何か強い能力があるみたいで
ここに連れてこられたみたいだよ?」


私「能力?何のことですか。
そうやって、あなたはわいせつなことをしてるのに見張り役だなんて嘘ついて!
警察に通報しませんから、早くこれを解いて下さい!」

?「分かってくれないなあ…。
まあ、こんな状況ではしょうがないか。
でも君が僕に声を荒げたこと、嘘つき呼ばわりしたことは、謝罪してもらわないとね。

僕はこれでも国に雇われてる偉いさんなんだよ~?
僕の報告次第では、君を逮捕だってできるんだからね。」


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