君の囚われた能力
第3章 第3章 君のはじめて
あの方「これはブラックホールだ。
どんなに強い兵器でもこの中に入れてしまえば、造作もないだろう。
まだ小さすぎて、操れもしないが
鍛えれば私の力になるだろう。
お前、この娘を鍛えておいてくれよ。
エクスタシーを感じれば発生するはずだからな。」
男「承知いたしました。」
私(え、エクスタシー…?て何?
さっきの電流のこと?
でも…身体が脱力して…。)
ガチャン。
あの方は出て行った。
そして男がニヤニヤしながら
男「やあ~、いいイキっぷりだったよ~。
興奮しちゃったな~。
君は機械にやられてイっちゃう子なんだね。
いやらしい子だ。」
私「イクって、さっきの電流の事ですか?
あの方が電流を流したんじゃないんですか?」
男「…。
君、イクって知らないの?
20代だよね?社会人だよね?
セックスはしたことあるよね?
え、イったことないの?」
私「…。
馬鹿にしてるんですか?
私は処女なんですよ、悪かったですね!」
男「………!?
そうだったの?君、初めてだったの?
そうか…俺が初めてになるんだね。
テンション上がっちゃうな~♪
大丈夫、優しくするから。」ニヤニヤと男が迫ってくる。
私「え、ちょっと
何をする気ですか?
私こんな形で……嫌だ…。」
急にポロポロと涙がこぼれてくる。
しばらく沈黙が流れる。
男「…あ、ごめんね。
もう今日は君の嫌がることはしないから。」
そう言って男はそっと手足の固定を解き、
私を立たせて抱きしめる。
男「…こわかったね。
尋問はこれでお終いだから、もう大丈夫だよ。
君の部屋に戻ろう。」
男は私を抱き上げお姫様抱っこで
部屋まで連れてきてくれた。
私「あ、あの。
ありがとうございます。
ごめんなさい、急に泣いちゃって。」
男「君が謝ることじゃないよ。
さあ、もう疲れたろ。
僕が見張っておいてあげるから
安心しておやすみ。」
(この人、僕って言ったり俺って言ったり…
本性はどっちなんだろ。
まあ、後者なんだろうけど。
たしかに、もうフラフラだし
ちょっとだけ寝ようかな…)