I・I・NA・RI
第2章 痴漢にご注意
それと同時にブルブルと快感が体から頭へ突き抜けた。
〈はぁっ…!〉
菜乃は執拗に菜乃の体を貪る痴漢男の手によって
なんと乳首イキさせられてしまったのだ。
〈何、今の…。〉
菜乃は小刻みに震える膝に力を入れた。
背後の男は確実に菜乃の体に起きた絶頂の瞬間を
見逃さなかったようだ。
菜乃の震えを見守るように摘まんだ乳首をそのまま
静止させている。
菜乃が一息つき、手すりを持ち直した。
〈…あっ、また…?〉
男はゆっくりと菜乃の膨らみ、硬くなった乳首を
優しく揉み始めた。
イッた後の後技なのかーー。
愛しそうに乳首をソフトタッチでねじり、摘まんでいる。
菜乃もイッたばかりなのでぼうっとくすぐったいような
気持ち良いような快楽に身を任せた。
しばらくすると男は手を止め、ブラウスから手を抜いた。
そして菜乃の股に挟み込んだ脚も緩めた。
次の停車駅だ。
ーーードアが開く。
不意に男の体が離れた。
男は降りたのか?とりあえず移動したようだった。
菜乃は慌ててブラウスの乱れをごそごそとなおした。