I・I・NA・RI
第2章 痴漢にご注意
段々と菜乃の意識もぼんやりと霞みがかってきた。
胸だけが敏感に反応している。
いや、胸だけでではなかった。
〈なんだか変な感じ…。〉
下半身も熱くモヤモヤした。何かが突き上げてくる
ような、変な違和感…。
男も硬くなった男性器を押し当て、少し呼吸が荒く
なっているようだった。
〈なんだか気持ちいい…。〉
菜乃は押し寄せる刺激に快感を感じていた。
ガタン、ガタンーーー
電車の音を聴きながらかすかに体が揺れる。
男の指がいやらしく乳首を摘まむ。
〈ん、あ…っ…。〉
体の中から 熱いものがこみ上げる。
どれくらい乳首を男に許していただろう?
どれくらい乳首の刺激に耐えていたのだろう?
〈ンッ…!〉
男の太腿のが菜乃の股に割りいってくる。
菜乃の胸を男の両手が鷲掴み、 胸の重さを楽しむように
揺すり、揉み上げる。
〈なんか変…。〉
次に男の指が菜乃乳首に戻った時、
「ン、ハァ…。」
思わず声が漏れてしまう。