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彼女を心配しながらも、俺の心拍数は急上昇していた。

いないと思っていたのに、今日は来てないと思っていたのに。
こんな大雨だというのに…。
でも、彼女はいた。
いつものこの第三音楽室に来ていた。
それだけなのに、何で俺はこんなに喜んでるんだよ…。
いい歳をした40のおじさんが…。

しかし、今はそんな事より彼女の事だ。
何をこんなに怯えてるんだ？
何でこんなに泣きそうになってるんだ？
何があったというのか？

「何があった！？何でこんな…」

すると彼女は震える声と指でどこかを指差した。
俺はその指の指す方向を見ると…、そこにあったのは窓。
雨が打ち付ける窓。

「え？窓？雨？」
「か…」

彼女は何に怯えてるのかと思っていると…




「か、雷が…」






え？か、雷…？
彼女の発言に唖然としていると


ゴロゴロ、ゴロゴロ、ピカッ！！
ドォォォンッ！！



「うわっ！」
「きゃあぁぁぁっ！！」

その瞬間に窓の外が光り豪雨と共に雷鳴が鳴り響いた。
あぁ、この豪雨だし雷が鳴っても不思議はない。
台風でも近づいてるのだろうか。

もしかして、彼女は雷に怯えていたのか？
この大きな音に怯えていたのか？
まぁ、女性というものは雷が苦手らしいからこんなに怯えても無理はない。