
その瞳にうつりたくて…
第6章 友達
「彼女とか奥さんは?」
「それも残念ながら…」
芝居一筋でここまで来たからな。
昔は寂しい時期もあったが、今じゃ恋愛に注ぐ意欲も気力もなくなってる。
彼女ぐらい若かったら恋愛も楽しいだろうけど。
「そっか。じゃ、私なんてどうですか?」
「……はぁっ!?」
唐突な申し出に声がひっくり返ってしまった。
な、な、な、何言ってんだこの子は!
今、俺の年齢聞いたばかりじゃねぇか!
下手すりゃ親子でも通る年齢差だぞ?
「な、な、な、何を…っ!?」
まさか、この子…
今流行りの枯れ専ってやつなのか?
「あはは、冗談ですよ!ハルさんっていちいち面白いから!」
「は?」
じょ、冗談…?
な、何だよ、冗談かよ…。
マジで焦った…。
最近の若い女の子は大胆というか怖いもの知らずというか…。
俺の慌てる反応を見て面白がってるだけかよ。
つーか、この子はマジで俺が見えてないのか?
俺が初恋のレッドだとわかっててからかってるんじゃないだろうな?
「あ、怒っちゃいましたか?」
「い、いや…、怒ってはないけど」
怒ってるんじゃなくて焦ったんだよ。
冗談とは言えまだ心臓がバクバクしてる。
もし、この子の目が見えてたらこんなおじさんは嫌に決まってる。
例え俺が初恋のレッドだとバレても、こんな老けてしまった加藤悠人は嫌だろう。
彼女が好きなのは主役だった頃のレッドなんだから。
「それも残念ながら…」
芝居一筋でここまで来たからな。
昔は寂しい時期もあったが、今じゃ恋愛に注ぐ意欲も気力もなくなってる。
彼女ぐらい若かったら恋愛も楽しいだろうけど。
「そっか。じゃ、私なんてどうですか?」
「……はぁっ!?」
唐突な申し出に声がひっくり返ってしまった。
な、な、な、何言ってんだこの子は!
今、俺の年齢聞いたばかりじゃねぇか!
下手すりゃ親子でも通る年齢差だぞ?
「な、な、な、何を…っ!?」
まさか、この子…
今流行りの枯れ専ってやつなのか?
「あはは、冗談ですよ!ハルさんっていちいち面白いから!」
「は?」
じょ、冗談…?
な、何だよ、冗談かよ…。
マジで焦った…。
最近の若い女の子は大胆というか怖いもの知らずというか…。
俺の慌てる反応を見て面白がってるだけかよ。
つーか、この子はマジで俺が見えてないのか?
俺が初恋のレッドだとわかっててからかってるんじゃないだろうな?
「あ、怒っちゃいましたか?」
「い、いや…、怒ってはないけど」
怒ってるんじゃなくて焦ったんだよ。
冗談とは言えまだ心臓がバクバクしてる。
もし、この子の目が見えてたらこんなおじさんは嫌に決まってる。
例え俺が初恋のレッドだとバレても、こんな老けてしまった加藤悠人は嫌だろう。
彼女が好きなのは主役だった頃のレッドなんだから。
