【new】淋しがり屋のドロップス
第6章 頭痛の種は何だったのか
梅雨は嫌い。
雨音は煩いし、毎日、お気に入りの曲を最大音量にしていても気分は全く持ち上がらない。
偏頭痛も酷くなる一方だし、雨が降れば靴も汚れる。
最近は特に例の件があってイライラしていた。
「おや、珍しい」
裏庭から旧校舎に向かう連絡通路の一角、
いつも体調が悪い時には此処に来ている。
此処は人気もなく、校内で一番静かな場所だった。
オレがここに来る時は大抵気分の悪い日で、だから休みに来ているのに……
初老を迎える化学教師が話しかけてきた。
イヤフォンから垂れ流れるどうでも良い曲に耳を傾け無視を決め込む。
頭も痛くてそれどころじゃない。
「こんな所にヒマワリですね」
先生は水溜まりの中に映えている草をみて呟いた。
「……」
「こんな所に咲いていたら、夏が来る前に腐ってしまうね」
「……」
そう呟き、ため息を漏らしながらどこかへ行ってしまった。
オレがシカトを決め込んでいたのが気にさわったのか…?
まぁどうでも良いけど。
雨音は煩いし、毎日、お気に入りの曲を最大音量にしていても気分は全く持ち上がらない。
偏頭痛も酷くなる一方だし、雨が降れば靴も汚れる。
最近は特に例の件があってイライラしていた。
「おや、珍しい」
裏庭から旧校舎に向かう連絡通路の一角、
いつも体調が悪い時には此処に来ている。
此処は人気もなく、校内で一番静かな場所だった。
オレがここに来る時は大抵気分の悪い日で、だから休みに来ているのに……
初老を迎える化学教師が話しかけてきた。
イヤフォンから垂れ流れるどうでも良い曲に耳を傾け無視を決め込む。
頭も痛くてそれどころじゃない。
「こんな所にヒマワリですね」
先生は水溜まりの中に映えている草をみて呟いた。
「……」
「こんな所に咲いていたら、夏が来る前に腐ってしまうね」
「……」
そう呟き、ため息を漏らしながらどこかへ行ってしまった。
オレがシカトを決め込んでいたのが気にさわったのか…?
まぁどうでも良いけど。