女忍者(くのいち)忍者狩りに遭う。
第1章 一里塚で
それは瞬く間に私の手の中で一杯になった。
「ああ、刀の柄《つか》のように固くご立派な……」
「おまえ、男を心得ておるな」「ああ、お恥ずかしゅうございます」
土色の男の顔に赤みが刺した。男の眉間の皺が緩んだ。
小夜の左手はまだ自分の腿を探る男の腕を誘導した。
男の指先が私の身体の柔らかい部分を押し探る。
私は「ああ……」と意味深な声を漏らして腰を左右によじる。内腿でその手を締めた。男の指が私の中心を押す。
「おめえのここ、もう泥濘《ぬかる》みみてえだよ。ったく助平な女だなあ。な、イイだろ。じゃあ、そろそろさあ」
暗闇にトプ、トプっという水音が広がる。男の指が私に侵入を試みる。刺すような小さな痛みが走った。これまでに殿方と関係を持ったことはある。が、プツッというその痛みに、私は腰をよじった。
「ああ、そんな……恥ずかしゅうございます」
私は、その男の塊の根元から先端へと手のひらを滑らせて、先端から根本へ再びたどった。カサカサと衣が擦れる音が暗闇に広がる。私の手のひらはその塊から溢れた粘りが溜まり、クチャクチャという音に変わっていく。
男の「ああ」という熱を帯びたため息のあと、水を求める池の鯉のようにピクリピクリと男の身体が弾け震える。時折、身体を弾けさせるのは男がそろそろ最後の時を迎えるという合図だ。絶頂を迎えるときに男が一番油断するのだ。
(そろそろだ)
「もう、限界だ。では、そろそろ頂くよ」と、熱い吐息混じりの声と共に男の身体が覆い被さる。男の手が自分の着物の裾を捲った。腹まで伸びるくらいの赤黒く熱《いき》り立った男性の塊がよだれを垂らした蛇に睨みつけてられているように見えた。
「ああ、焦らないでください」
指で男の裾を戻す。天狗の面のように男の裾が浮き上がっていた。
「ああ、刀の柄《つか》のように固くご立派な……」
「おまえ、男を心得ておるな」「ああ、お恥ずかしゅうございます」
土色の男の顔に赤みが刺した。男の眉間の皺が緩んだ。
小夜の左手はまだ自分の腿を探る男の腕を誘導した。
男の指先が私の身体の柔らかい部分を押し探る。
私は「ああ……」と意味深な声を漏らして腰を左右によじる。内腿でその手を締めた。男の指が私の中心を押す。
「おめえのここ、もう泥濘《ぬかる》みみてえだよ。ったく助平な女だなあ。な、イイだろ。じゃあ、そろそろさあ」
暗闇にトプ、トプっという水音が広がる。男の指が私に侵入を試みる。刺すような小さな痛みが走った。これまでに殿方と関係を持ったことはある。が、プツッというその痛みに、私は腰をよじった。
「ああ、そんな……恥ずかしゅうございます」
私は、その男の塊の根元から先端へと手のひらを滑らせて、先端から根本へ再びたどった。カサカサと衣が擦れる音が暗闇に広がる。私の手のひらはその塊から溢れた粘りが溜まり、クチャクチャという音に変わっていく。
男の「ああ」という熱を帯びたため息のあと、水を求める池の鯉のようにピクリピクリと男の身体が弾け震える。時折、身体を弾けさせるのは男がそろそろ最後の時を迎えるという合図だ。絶頂を迎えるときに男が一番油断するのだ。
(そろそろだ)
「もう、限界だ。では、そろそろ頂くよ」と、熱い吐息混じりの声と共に男の身体が覆い被さる。男の手が自分の着物の裾を捲った。腹まで伸びるくらいの赤黒く熱《いき》り立った男性の塊がよだれを垂らした蛇に睨みつけてられているように見えた。
「ああ、焦らないでください」
指で男の裾を戻す。天狗の面のように男の裾が浮き上がっていた。