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ikumiの体験

第3章 拷問

薄らと意識が回復し始める。
どれくらいの時間が経ったのか、ikumiにはわからなかった。
と同時に自分の手首に若干の痛みと痺れを感じる。
目の前は暗く天井の蛍光灯がジーっと音をたてているのがわかった。
ゆっくりと顔を上げ、自分の状況を確認する。
両手首は頭上で吊るされ下半身は何かの台に跨らされ、両足首はその台に何かで固定されているのがわかった。
スーツの上着は脱がされ、白いシャツだけになっている。
下半身はスーツのズボンのままになっている。

(捕らえられたか。)
ikumiは思う。
女に突きと膝を叩き込まれた腹部の痛みが少し残っている。

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