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ネット×恋愛

第5章 5章_

え??!アヤトさん?!

私は目を見開いてもう一度メールを見る。
確かに『通話しませんか?』とあった。

通話か…。どうしよう…。
話してみたい気持ちはあるが、正直何を話せばいいのか分からない。…でも話をしたい。

ええぃ!考えすぎるのは辞めよ!

「okです!」

私はどうとでもなれ、という気持ちで返事を返した。

『じゃあボイスチャット誘いますね!』

私は慌ててもう一度ゲームの電源をオンにする。
ボイスチャットはゲーム内からできるという…なんとも便利な機能だ。

アヤトさんから届いたボイスチャットのグループに
入る。

『聴こえますかー?』

!!!アヤトさんの声だ!
返事をしなければ…!!

「は、はいぃ!」

なぜ大事な第一声の声が裏返るんだ私は!!

『リョウさん?wこんばんは~』

笑われてしまった…。

「こんばんは…。」

この後何て言えばいいのだろうか…?
考える間もなくアヤトさんから声が聴こえた。

『さっきはありがとうございました!楽しかったです。リョウさんかなり上手いですね!』

え!上手い?んなバカな

「アヤトさんの方が100倍上手いですけどねw」

私は本音を言った。いやしかし、上手いなんて言われると思わなかったからびっくりした。

『いや本当に上手かったですよ!』

「そんなことないですー」

―…1時間

―…2時間


―通話が終わった。

時計を見たら2時をまわっていた。
2時間も話していたのにも驚きだが、顔も知らない相手とここまで楽しく話していたのにびっくりした。

「アヤトさん…。また話したいな」

明日も仕事で早く寝なければならないが、頭がさえているせいかなかなか眠ることができない。

また話せるかなぁ…。

頭の中はアヤトさんのことでいっぱいだった。
顔も見たことない、本当の名前だって知らない。
たった一度しか話をしたことがない。

でもこの気持ちは―…
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