テキストサイズ

ダブル不倫

第9章 タオルハンカチ

 奈々葉は洗面所に入った。洗面台のミラーの中の自分の顔を見る。ピンク色の頬、潤んだ瞳が初々しい少女のようにも見えた。
 
 ショーツを降ろして、それを片足づつ抜く。
 
 ――ああ、私……。
 
 白いコットンの生地が半透明の磨りガラスにも見える。そのクロッチに出来た透明な輪ジミが複雑に幾重にも重なっている。
 
 奈々葉は洗濯機に下着を放り込み、そのスイッチを入れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ