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ヌードモデルと記憶のショーツ

第2章 服を脱がされるのは当然ですか?

ゆっくりと時間はたち、あと一枚で私は全裸という姿にされていた。

先輩はすでに全裸になっていた。
私を一枚脱がすたびに、自分も一枚脱いでいったのだろう。

白いレースのショーツ。
取り去るか、取り去られるか。
いずれにしろ、それで羞恥の時間は終わる。
一枚を失なえば、完全な快楽を享受する姿になれる。

それなのに、

──かわいいパンティだね。

先輩が言った。

えっ、えっ!

恥ずかしいこと言わないで。

抗議しようとした口をキスで塞がれた。
こんな格好でキスを受けたのは恐らく人生初だ。

抱き起こされ、ショーツ一枚で立たされる私。

どうしてこんなに恥ずかしいのだろう。今までさんざん全裸を見られてきたのに。

抱きすくめられた。

そして、

「まみ……」
という声を聞いた。


まみ、とは真美──遠距離恋愛の相手と思うのが自然だったが、
実は事故で亡くなった高校時代の恋人の名前だった。

それくらいの嘘は許そう。


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