テキストサイズ

ヌードモデルと記憶のショーツ

第3章 高校生の交際は純粋ですか?

同じ大学に入るまでは清い交際でいてと彼女は約束させた。

それでも、絵の練習モデルとして上半身裸になることは拒まなかった。
真剣に描くつもりでも、やはり恋人の乳房は静物スケッチや石膏像デッサンと同じようにはいかなかった。

そして、ついに欲望を抑えきれず、
夏祭りの帰り、人目のない場所に彼女を誘い、浴衣の帯を解いてしまった。

あきらめたようにみずから浴衣を落とし、純白のパンティ一枚になった彼女は、
来週の、両親が留守にする日を教えた。
さらに、その姿を当時のガラケーで撮影させた。誓いの証しだと彼は受け止めた。
そして浴衣を着直し、門限を気にしながら一人で帰っていった。

事故は二日後だった。


全裸で床に正座して語った先輩と、ほとんど裸でベッドに座って聞いた私。

シンプルな話だから脚色は少なそうだった。ましてや嘘ではない。

恋人とは結ばれなかったんだね。
完全な裸も見られなかったんだ。

パンティか。
思い出はそこに集約するのかも。

ん? ひょっとして。

私が、パンティまで脱いだ完全な姿を見せた最初の人ってこと?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ