私の彼氏はとてもえっちぃです。
第1章 STORY①
ビシャビシャ〜
「…。」
(……は?なんだこれ?)
泣きながら叫んだその瞬間不良さんの頭から水がぶっかけられた。
グッ
(ぅ‥わっ!)
グイッ
「あっ‥!」
びっくりしている間は一瞬で、不良の手を捻り上げた隙に私の腕を引き寄せて誰かの腕に包まれた。
‥あ、この匂い‥私の大好きな人の匂いだ。
少し彼の胸から顔を上げて確認すると、やっぱりそれは、私の彼氏である怜ちゃんだった。
「れ‥いちゃん‥。うぅ‥ふぇ‥っ」
胸元に顔を寄せて制服をシャツをぎゅっと掴んで泣きじゃくる。
シクシクなく私に怜ちゃんは、
「よしよし。もう大丈夫だからな?」
私の頭を優しく撫でてくれた。