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溺愛執事達

第1章 私の執事 1


ここから一歩も動きませんっていう意味を込めてただしゃがみ込む。

でも流石執事、

グッ「わぁっ!」

景斗は私の脇に手を入れてだっこしてきた。

わたしも自然と手は首に回す形に…


「やぁだ…。」


「悠里様の頭でしたら学校の勉学はほぼ必要ありませんが、卒業をされるためには授業に出なくてはならないのですよ?」


「それは…わかってるけど、」


「お嬢様の大好きなお菓子をご用意して待っております。だから頑張ってきてください。」


うぅー…流石にこれ以上わがままは言えないよね…。

「……ブラウニーとマドレーヌがいい…。」

ギューッと景斗に抱きついて首筋に顔を埋めてボソッとつぶやいた。

すると聞こえたのか景斗の腕に力がぐっと込められて


「‥っかしこまりました。たくさんご用意しておきます!ではお嬢様顔を上げてください。」


「はーい‥っん!?」


景斗にほんの一瞬口付けられて、目を見開くけど、そんな私をクスッと笑って私を抱っこしたまま門まで歩き出したのだった。



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