
堅実メイドの献身
第5章 暎人について
ーーー
昼食を手早く済ませると、自室に戻り先程のデータにさっそく目を通す。
ー これを今日中にって、藤井さんも無茶言ってくれるよね。飴なんかじゃ全然割に合わないんだから。
いつも仕事なら使用人の共同スペースでするのだが、機密事項ということで自室での作業になった。
からん。ころん。
口の中で飴を転がしながら、読み上げる。
「みやこ あきと、25さい、生年月日、9月16日、乙女座。」
「身長175cm、体重65kg、スリーサイズ、90cm、73cm、92cm」
「帝釈大学、経済学部卒業、偏差値73。」
「趣味テニス、ピアノ、お茶を飲む、」
「MIYAKO(株)本社営業部所属。営業成績良し。」
ー ナニこれ、キラキラした経歴すぎて眩しすぎる。
読めば読むほど非の打ち所がない。
ー これだけハイスペックなら、わざわざ私にあんなことしなくても、他にいくらでも相手がいるでしょうが。
昨夜と今朝の所業を思い出し腹立たしくなる。
ー もう、あなた様の欠点はこれよっ!
欠点:見境のないド変態
その辺にあった紙切れにでっかく殴り書きで書いてやった。
ー よし、ストレス発散!
「次、どんどんいかないと。」
「えー、好きな食べ物、お茶・お菓子、嫌いな食べ物、納豆。」
その後も暎人に関する資料を読み込んでいく、
幼少期、学生時代、交友関係、家族・親戚関係、宮古家の歴史、宮古家現在の事業関連、、、、
静寂の中に、マウスのクリックする音がひたすら続き、たまにペンを走らせる音が間に入る。
どれくらいたったのだろうか、少し部屋の中が暗くなってきた。
ーちょっと疲れたな、、でもあと半分くらいある。
「うー休憩したい、、、いや、まだやる。」
心の葛藤があったところで、次の項目に移る。
「えー、次は、、」
*配偶者候補者一覧*
下には候補にあがる名前かつらつらと続き、当然のことながら候補者の家柄や事業に関する情報もどっさりと書き連なっている。
「、、、なんだ、やはり、いらっしゃるのですね。」
コップに入った水が満杯になり零れ落ちるように、溢れた言葉が零れ落ちる。
昼食を手早く済ませると、自室に戻り先程のデータにさっそく目を通す。
ー これを今日中にって、藤井さんも無茶言ってくれるよね。飴なんかじゃ全然割に合わないんだから。
いつも仕事なら使用人の共同スペースでするのだが、機密事項ということで自室での作業になった。
からん。ころん。
口の中で飴を転がしながら、読み上げる。
「みやこ あきと、25さい、生年月日、9月16日、乙女座。」
「身長175cm、体重65kg、スリーサイズ、90cm、73cm、92cm」
「帝釈大学、経済学部卒業、偏差値73。」
「趣味テニス、ピアノ、お茶を飲む、」
「MIYAKO(株)本社営業部所属。営業成績良し。」
ー ナニこれ、キラキラした経歴すぎて眩しすぎる。
読めば読むほど非の打ち所がない。
ー これだけハイスペックなら、わざわざ私にあんなことしなくても、他にいくらでも相手がいるでしょうが。
昨夜と今朝の所業を思い出し腹立たしくなる。
ー もう、あなた様の欠点はこれよっ!
欠点:見境のないド変態
その辺にあった紙切れにでっかく殴り書きで書いてやった。
ー よし、ストレス発散!
「次、どんどんいかないと。」
「えー、好きな食べ物、お茶・お菓子、嫌いな食べ物、納豆。」
その後も暎人に関する資料を読み込んでいく、
幼少期、学生時代、交友関係、家族・親戚関係、宮古家の歴史、宮古家現在の事業関連、、、、
静寂の中に、マウスのクリックする音がひたすら続き、たまにペンを走らせる音が間に入る。
どれくらいたったのだろうか、少し部屋の中が暗くなってきた。
ーちょっと疲れたな、、でもあと半分くらいある。
「うー休憩したい、、、いや、まだやる。」
心の葛藤があったところで、次の項目に移る。
「えー、次は、、」
*配偶者候補者一覧*
下には候補にあがる名前かつらつらと続き、当然のことながら候補者の家柄や事業に関する情報もどっさりと書き連なっている。
「、、、なんだ、やはり、いらっしゃるのですね。」
コップに入った水が満杯になり零れ落ちるように、溢れた言葉が零れ落ちる。
