私、普通の恋愛は無理なんです。
第2章 プロローグ
「……ねぇ?」
と言う私のおねだりが、彼との始まりの合図だ。この合図で、私たちはそれぞれ黙って裸になる。
戯れるようにベッドの上で抱き合った。結構機械的だけど、やっぱ人の温もりはいい。
エアコンの音にハーハーという二人の呼吸と、カサカサという衣擦れの音が混じる。
「きゃっ! 何っ?」
私は叫んでしまった。榛名さんが不意に私の脇腹に舌を這わせたから。くすぐったくて身体を捩る。
「は、は、チョー敏感」
と言うと、榛名さんの舌が脇の下に割り込んだ。くすぐったさがピリピリと電流のような感じに変わってゆく。
「ああん……、汚いですよお。脇の下なんて……」
また身体を捩る。
「汚いなんて……じゃあ、オレがキレイにしてあげる」
汗に塗れた私の脇の下を舐める彼の舌の動きに合わせ、仔猫がミルクをすするようなピチャピチャという音が混じる。その音は私の喉元を通り胸のふくらみを滑った。
と言う私のおねだりが、彼との始まりの合図だ。この合図で、私たちはそれぞれ黙って裸になる。
戯れるようにベッドの上で抱き合った。結構機械的だけど、やっぱ人の温もりはいい。
エアコンの音にハーハーという二人の呼吸と、カサカサという衣擦れの音が混じる。
「きゃっ! 何っ?」
私は叫んでしまった。榛名さんが不意に私の脇腹に舌を這わせたから。くすぐったくて身体を捩る。
「は、は、チョー敏感」
と言うと、榛名さんの舌が脇の下に割り込んだ。くすぐったさがピリピリと電流のような感じに変わってゆく。
「ああん……、汚いですよお。脇の下なんて……」
また身体を捩る。
「汚いなんて……じゃあ、オレがキレイにしてあげる」
汗に塗れた私の脇の下を舐める彼の舌の動きに合わせ、仔猫がミルクをすするようなピチャピチャという音が混じる。その音は私の喉元を通り胸のふくらみを滑った。