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私、普通の恋愛は無理なんです。

第2章 プロローグ

 私が彼を気持ちよくしてあげるんだ、という気持ちは彼の奥さんに対する嫉妬心――ヤキモチだ、多分……。
 
 セフレは「私、何も分かりません」っていうカワイイ子ぶらなくてもいいし、自分の気持ちいいを貪って大胆に喘いでもいい。

 
「いっぱい、気持ちよくしてあげますね」
 
 痛そうなくらいに膨らんだペニスをスリスリとシゴく。
 
 彼のペニスを上下するたび、フンフンと辛そうな鼻息が聞こえる。
 
 私を攻める彼の舌が止まる。
 
 先端から涙のような透明な液が次々と溢れている。
 
 溢れたそれをペニス全体に絡めてゆく。
 
 独特な男性臭が口いっぱいに広がる。テラテラと怪しい光を放つそれを頬張った。
 
「気持ちいいよ」
 
 グンと大きくなったペニスが私の喉の奥を押す。と、溢れた唾液がペニスに絡みながらクチュクチュと怪しい音になる。
 
「じゃあ、そろそろ……ね?」
 
 私は彼の先端に小さくキスした。
 
「ちょっと……」と彼は横向きになって、なれた手つきでコンドームを装着してくれた。
 
 避妊をしてセックスなんていつぶりだろう。
 
 バイクに乗るように、私は仰向けに寝た彼のお腹に跨がる。
 
 薄い樹脂をまとったペニスを指で誘導した。ゆっくりと腰を降ろす。
 
「んああ……榛名さんっ……」
 
 ニチャーッと意味深な音を立てながら彼が私の中に入ってきた。お腹の奥がグンと膨らむ感じだ。
 
 身体の奥に榛名さんの体温とドックンドックンという鼓動を感じていた。

 私はお尻を締めるようにお腹に力を込めた。榛名さんに背中を引き寄せられて、下から突上げられるとグッと子宮が身体の奥に押し込まれる。

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