テキストサイズ

私、普通の恋愛は無理なんです。

第2章 プロローグ

 身体がいつの間にか反転されていた。ぼんやり天井を見ていた。
 
 ブラブラと天井を向いた足首を持たれ、両脚が左右に開かれる。
 
 固いベッドのクッションが揺れた。
 
 榛名さんが覆いかぶさる。
 
 正常位という体位。

 榛名さんの腰が私をシャクる。
 
 それが速さを増す。
 
 ピシャピシャと二人が繋がる部分に水が散る。
 
 パンパンと肉体がぶつかり合う音。それに合わせてフルフルと胸のふくらみが揺れる。冷たくて大きな手が膨らみを掴み乱暴にこねられる痛気持ち良さ。
 
「オ、オレ、で、出る、でる、出る……ああ……うん……」
 
「あっ、ああ、榛名さ……んっ、奥さんと私……、あくっ、くっ……、んっ、どっちがキモチいい? ……んっ……、んっ……」
 
 榛名さんは何も言わず、私に腰をぶつけた。強く、強く……。パンパンと身体が打ちつけられる。ぽたぽたと滴る榛名さんの汗が私に溶ける。
 
 冷たい風が背筋を走ったような感じが走り抜けた。目の奥に眩しい光が弾ける。全身の産毛が立ち上がる。榛名さんの身体がブルブルと小さく震えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ