ひとつ屋根の下の愛情論
第19章 【最終章】ひとつ屋根の下したの愛情論
「それに――――…実家だと…お前の声はご近所に筒抜けだ。声を塞ぐプレイも好きだが、やっぱり、泣き叫ぶ声は聞きたいからな――――涙とセットで更に興奮する」
しかも、どこで見つけてきたのか――――…二人で住むと決めたマンションは、防音設備が万全な建物だと言う…
知り合いに建設会社の社長がいるとかで――――…いい物件を紹介してもらったとか…
「一度も苦情来ないって――――すげぇよな?ここのマンション…」
「ここなら、気兼ねなく――――秋音を可愛がれる。陣ヶ岡には感謝しないとな」
建設会社の社長の名前は陣ヶ岡と言うらしい。
「随分――――…仲がいいんだな…」
「フッ――――ヤキモチか?意外に可愛いなぁお前は」
再びおでこにキスを落とす律夏の指は――――…俺の長い髪をすくい…サラリと弾いた。
更に伸びた俺の髪は――――今は、肩を過ぎた…
「///――――そろそろ…切る?」
「いや――――…秋音の髪は…サラサラで綺麗だから…伸ばしてくれ…汗に貼り付くその黒髪に興奮する時もあるし…もう少しこのまま…楽しみたい」