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彼女はアンドロイド

第1章 プロローグ

「あいちゃん……。かわいい……」
 
「ありがとうございます。悠馬さま。あなた様のお手伝いをいたします」
 
 と、あいが言ったあと
 
「お願いがあります。私、バッテリーが切れると記憶がなくなります……」
 
 と、寂しそうに言った。
 
「全部、忘れちゃうの?」
 
「ハイ……残念ながら、教えていただいた悠馬さまのお名前も……です。なので充電は忘れないようにしてください。バッテリーのインジケータはここにあります」
 
 あいは自分のスペーススーツの胸元にあるジッパーを下ろす。

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