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彼女はアンドロイド

第1章 プロローグ

「えっ、あいちゃん?」
 
 胸元の生地を左右に捲った。
 
「ハイ、何でしょうか、悠馬さま……」
 
 胸がズドンと高鳴り、痛いほど股間に血液が流れ込むのが分かった。
 
 下着を着けていない胸の膨らみがあらわになる。丸く透明な肌の頂点は薄っすらとピンク色に色づいている。
 
「あいちゃんは恥ずかしくないの」
 
 膨らみの下には薄っすらと五個のインジケータランプがあり、そのひとつはもう点滅していた。
 
「えっと、恥ずかしいって、何ですか?」
 
 あいが首をかしげる。
 
「何って……見られたくなくて隠したい……的な。顔が赤くなっちゃうとか……」
 
 ――えっ……。今も減ってるのか。
 
「なるほど、悠馬さまは、嫌ですか? 私の……」
 
「嫌、僕は嫌じゃないけど……」
 
「……じゃあ、私も嫌ではありません」
 
「悠馬さま。あと、充電は一日一回しかできません」
 
 ゴクリと悠馬は喉を鳴らした。
 
「充電はどこからすれば……」
 
「あっ、……は、脚の……ここに……」
 
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