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僕はアノ音を聞いてしまった。

第1章 聞いてしまった。

 淳也は手洗いの前で聞き耳を立てていた。
 
 シュワーと爽快にミストが幾重にも広がり散るような音が、シャンシャンと煩いセミの鳴き声に溶ける。

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