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僕はアノ音を聞いてしまった。

第3章 リビングルーム

 ギィッとベッドが鳴いた。マサミが淳也の横に座った音だ。肩を引き寄せられる。柔らかい彼女の胸元が肩に当たる。
 
 淳也は顎を上げられた。甘い化粧品の香りと汗が乾いたような香りが彼の鼻腔で入り混じる。
 
 叔母の事は綺麗だと思っていた。が、彼女が淳也の性の対象にはなったことは一度もなかった。
 
「くぅ、お……叔母さん……ああ……」
 
 それが今は―――発情したメス猫のような表情を見せている叔母を目にして気持ちを昂ぶらせていた。
 
 舌先で鎖骨をなぞりながら、マサミの声が訊ねた。

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