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僕はアノ音を聞いてしまった。

第4章 真珠の肌と透明な肌

 次の日、淳也は誰かのクスクスという笑い声で目を覚ました。声のする方に耳を傾ける。
 
 その声は叔母の寝室がある二階から聞こえていた。
 
 淳也はリビングルームを出て左手にある階段を上がった。なぜか足音に気を配りながら……。
 
 ――忍者みたいだ。
 
 クスクスと笑う声は徐々に大きくなった。

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