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僕はアノ音を聞いてしまった。

第7章 夏休みの終わりに

 淳也は恭子の下腹に手のひらを滑らせる。唇は彼女の胸の膨らみにある。下腹の柔らかい茂みの柔らかな感触を愉しむ。
 
「ノダキョーのココ、少し生えてる」

「もう、女の子にそんなこと言わないの。女の子に嫌われるよ」
 
「ノダキョーはキライになった? 僕のこと……」
 
「キライ……」
 
 恭子はふっと笑ったあと、その膝がゴソゴソと動く。自分の胸で遊ぶ淳也の手を取り、自分のそこに導かれる。
 
 ニチャ……。和菓子のようにサラサラした肌が、じっとりと湿り気を帯びている。淳也は指を泥濘の中心に這わせる。ゆっくりと壊れ物を扱うように……。
 
「痛くない? ノダキョー……」
 
「うん、大丈夫……。いいよ、私の……見ても……」
 
 淳也は恭子の足元に滑り混んだ。

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