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僕はアノ音を聞いてしまった。

第7章 夏休みの終わりに

 火がついたように恭子の身体が跳ねた。
 
「ご、ごめん。ノダキョー……」
 
 淳也は慌てて、その手を引く。
 
 恭子は頬を染め、うんうんと頷いた。
 
 淳也はマサミに目をやった。
 
「淳也くん、恭子ちゃんの……を指で押してみて……。もう柔らかかったら……」
 
 淳也は壊れ物を扱うように指先で恭子をそっと押す。トプッと音がして恭子の熱いヒダが指先を包む。
 
「痛くない……?」の淳也の問いに恭子は小さく頷いた。
 
「じゃあ、これ着けてあげて……。覚えてる?」と、マサミが恭子に小袋を手渡した。

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