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僕はアノ音を聞いてしまった。

第7章 夏休みの終わりに

「ハイ、お姉さま……」
 
 恭子が小袋を開け、指先で押さえながら冷たい樹脂でできた輪を淳也の先端に被せた。
 
「裏と表、間違えないように気をつけてね」
 
 不思議な感じがした。いきり立った自分の性器に半透明な樹脂がまとってゆく。無機質に見えるそれは自分の身体の一部ではないようだ。浮き出した青スジがどこかの臓器にも見えた。
 
「……二人とも、準備はOKかしら……」
 
 マサミの声に二人は小さく頷いた。
 
「脚、開いてね。淳也くんがよく見えるように……。腰が高くなるようにマクラを入れるのもいいわ」
 
 恭子は自分の腰の下にマクラを入れた。恭子の透明な肌の腰が淳也に付き出すような格好になる。赤く充血した恭子が目の前にあった。淳也はそこに短いキスを落とした。

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