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快楽の籠

第2章 唇の奥

カスミはようやく割れ目を責める舌を止める。
「ふふふ、たくさん感じれてよかったねえ」

はあはあと、呼吸を整える僕。
ソファーは流れ落ちた汗で染みを作っていた。

「身体中熱くなった? でも一番熱いところは、ねえ」
カスミは肉棒を咥える。
今度は三分の一ぐらい飲み込むと、ピストンをはじめる。

咥え混む唇が肉棒を出し入れする。
じょぼっと、大量の唾液にまみれ、小さく粘膜が擦りあげられる。

じょぼじゅぽじゅぽじゅぱずびゅじゅびゅ。
摩擦でこすれ落ちそうだが、唇の肉の圧は絶妙に皮一枚を刷りあげる。

あふ、ふわ。

抜き差しされる肉棒には、唇のなかで舌が張り付くように一緒にスライドする。
先ほどよりゆっくりな動きで、ざらつく舌の肉は、確かに舐めつけてくる。

「んーんんー」
カスミは自らもあえぐように声を出したようだが、口は肉棒を頬張ってくぐもった響きになった。

ああ、ああ。

じゅぽっと唇がしごきあげるごとに、腰が微かにはねあがる。
カスミは合わせるように、頭を巧みに上下させる。
熱い、熱いとわき上がる快感に、僕は頭をのけぞらせる。

じゅぽじゅぽっじゅぼっじゅぽ。
唾液と体液が下半身をびしょ濡れにしている。
じゅっと、また透明の体液が吹き出すのを感じる。
責められている先ではなく、根本から沸き上がっていく感覚だ。

カスミはその微妙な動きを感じてか、次第にピストンを早くする。
じょぼじゅぽじゅぽじゅぱじょぼじゅぽじゅぽじゅぱ。
肉棒が、熱い、熱い。。

込み上げてくるものが、腰から感じられた。
あぐ、やばい。
思わず手を伸ばそうとするが、手首が縛られていてバタバタと手のひらをしただけだった。

スライドする唇は、さらに速く粘膜をなめあげる。
舌が張り付いてきて、そのすべてが快感を与えるためだけに動く。

ああ、だめだ。

じゅっと、肉棒が半分飲み込まれたとき。
どくん。
激しく脈動する先から、吹き出す感覚を感じた。
「んんん!」

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