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快楽の籠

第3章 這い回るもの

ミナはチュッと、軽くキスをしてくる。
「でも、まだだめです。まだまだ苦しくなってくださいね」

肉棒はびくんと鼓動した。
しかし触れてもらえることもなく、むなしく空を切る。
僕はジリジリと焼けあがった感じたいという欲に、手をぎゅっと握りしめる。

「そんなにしても、ダメですよ。もっともっと、焦らしてあげますからね」
ミナは肉棒の根本を両手でさすりながら、胸を舐めてくる。
下半身へのきわどい責めは、興奮を呼び起こすが、甘酸っぱい快感を与えるには至らない。

あー、あー!

裏返った声で僕はあえぐ。
ぞわぞわと根元を撫でられながら、胸を這い回るミナの指先が突起にかかるごとに、甘ったるい喜びの声を出してしまう。

「もっともっと、気持ちよくしてほしいですよねえ。でもだーめ。まだまだ」
ミナは下腹部を吸い上げてくる。
肉棒は頬の横で激しく蠢く。

ミナはそれを避けて、根本に垂れる丸みのすぐそばへ舌を這わす。
僕は腰をよじって刺激の場所を変えようとするが、太ももを押さえつけられ、動けない。

触られたい。
刺激されて思い切り出したい。
目の前に快感が吊るされているのに、あと少し届かない。

「おかしくなっちゃいそうですね。触ってほしいですか、ちんぽ。触ったらそれだけで出ちゃいそうですね。でも、まだまだ楽しまないと!」
ミナは楽しそうに太ももを舐めて、根元を指先でカリカリかいてくる。

感じたいという思いが、脳を焼いてしまいそうだ。
ぶるぶると体が震えてくる。
ミナは関係なく、肉棒から垂れる汁が肩にかかるままに太ももの肉を唇で頬張っている。

体が感じるためだけに神経を使っているのか。
焦れる刺激がだんだん甘くなっている。
太ももから、根元から、突如強烈な快感がわき上がる。

あえぎ声が大きくなるのに、ミナは顔を上げた。
「どこでも感じるようになったかな? 試してあげますね~」

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