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勾引かしの罪

第1章 episodeⅠ

背中にフワフワとした感触。
ベッドに下ろされたのだと分かった。


つぶっている目の奥で感じる光が消え、闇に溶ける。


近くに感じる、ゆっくりとした呼吸。


それとは対象的な、とても早い心臓の鼓動。


馴染みのない、男性の香り。




五感全てが、私に非日常を感じさせた.....。




フワフワとした頭で視線を感じた私は、目を開け顔を向けた。視界には、意地悪な笑顔を浮かべた慧斗さんの顔が映った。

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