インターセックス
第2章 性差別の始まり
翌日から春香は、無言のまま何も話さなくなってしまった。
学校で休憩時間になると今まで口も聞いたことのない男子が近寄ってきて話しかけてくる。
「よう、立花さん。お前男なんだろう。本当は、さ」
「ちがう! 僕は…… 私は、女です」
「へー、じゃあ証拠見せろ」
春香が皆に言ったと直感した。
他の生徒たちも僕を見ている。
「やめて!」と言う僕の髪の毛を掴む男子。
「立てよ」
僕が立ち上がるとスカートを捲りあげる。
「やめてー」泣き出す僕に教室内がざわつく。
学級委員の篠沢くんがかけつける。
「おい、やめろよ。かわいそうだろ。そう言うの」
「何だよ。お前もオカマの仲間か?」
「オカマだって人権は、ある」
頼りにしていた篠沢くんまでが僕をオカマ呼ばわりしている。
その時、騒ぎを聞きつけた先生がやってきてその場は、収まった。
性別による差別の厳しさを肌で感じた瞬間だった。
学校で休憩時間になると今まで口も聞いたことのない男子が近寄ってきて話しかけてくる。
「よう、立花さん。お前男なんだろう。本当は、さ」
「ちがう! 僕は…… 私は、女です」
「へー、じゃあ証拠見せろ」
春香が皆に言ったと直感した。
他の生徒たちも僕を見ている。
「やめて!」と言う僕の髪の毛を掴む男子。
「立てよ」
僕が立ち上がるとスカートを捲りあげる。
「やめてー」泣き出す僕に教室内がざわつく。
学級委員の篠沢くんがかけつける。
「おい、やめろよ。かわいそうだろ。そう言うの」
「何だよ。お前もオカマの仲間か?」
「オカマだって人権は、ある」
頼りにしていた篠沢くんまでが僕をオカマ呼ばわりしている。
その時、騒ぎを聞きつけた先生がやってきてその場は、収まった。
性別による差別の厳しさを肌で感じた瞬間だった。