インターセックス
第3章 新しい家族
ようやく見つかったと思った自分の生活。でも養護施設には、帰りたくない。
学校中に広まってしまった自分の正体。
養護施設でもすでに知れ渡っていた。
施設内でも年上の男子達の僕を見る目が変わってきた。
信じていた友人の裏切りに心が塞ぐ。
そもそも、友人だったのだろうか。ただ仲良くしていた同級生に自分一人が友人と思っていただけなのかも知れない。
このまま、ゴミのような自分に戻ってしまうのだろうか。
あの、テレビの中に出てくるような普通家庭。そんな暮らしが夢の世界に思える。
足取りも重く歩いていた時だった。
後ろからはしゃぎ声が響いてくる。振り返ると同じクラスの男子3人だった。
名前も知らない男の子たちだった。1度も話すらしたことがない。
「あれ、夏音じゃん。おい待てよ!」
僕を見つけると、すぐに取り囲こまれた。
逃げるに逃げられない。下を向いて立ちつくすしかなかった。
「お前、男だろ? 何でランドセル赤いんだよ」
ランドセルの肩紐を掴まれ引っ張られる。
「ちょっと、こっちこいよ」
ぐんぐんと引っ張られるように河川敷の河原に連れて行かれた。
ここで何をされるのか想像は、ついていた。僕の股間を確かめるためだと。
スカートを押さえしゃがみこんだ。そんな僕を取り囲む少年達。
「おい、お前本当は、男なんだろ。なんで女の子の格好してんのさ」
「僕は、……」本当の事を言いたい。でも言えない。
「おい、お前の体どうなってんだよ。見せろよ」
「やだ!」
「見せろよ」後ろに立っていた男子が僕のスカートを掴み強く引っ張る。
必至に抵抗しているとランドセルを取られてしまった。
「ほら、取ってこい」と言うなりランドセルを川に投げ込んでしまった。
「あーやめて!」と言う僕に容赦なく彼らは、暴力をふるう。
その時に、遊歩道から様子を見ていた女性が走ってきた。
学校中に広まってしまった自分の正体。
養護施設でもすでに知れ渡っていた。
施設内でも年上の男子達の僕を見る目が変わってきた。
信じていた友人の裏切りに心が塞ぐ。
そもそも、友人だったのだろうか。ただ仲良くしていた同級生に自分一人が友人と思っていただけなのかも知れない。
このまま、ゴミのような自分に戻ってしまうのだろうか。
あの、テレビの中に出てくるような普通家庭。そんな暮らしが夢の世界に思える。
足取りも重く歩いていた時だった。
後ろからはしゃぎ声が響いてくる。振り返ると同じクラスの男子3人だった。
名前も知らない男の子たちだった。1度も話すらしたことがない。
「あれ、夏音じゃん。おい待てよ!」
僕を見つけると、すぐに取り囲こまれた。
逃げるに逃げられない。下を向いて立ちつくすしかなかった。
「お前、男だろ? 何でランドセル赤いんだよ」
ランドセルの肩紐を掴まれ引っ張られる。
「ちょっと、こっちこいよ」
ぐんぐんと引っ張られるように河川敷の河原に連れて行かれた。
ここで何をされるのか想像は、ついていた。僕の股間を確かめるためだと。
スカートを押さえしゃがみこんだ。そんな僕を取り囲む少年達。
「おい、お前本当は、男なんだろ。なんで女の子の格好してんのさ」
「僕は、……」本当の事を言いたい。でも言えない。
「おい、お前の体どうなってんだよ。見せろよ」
「やだ!」
「見せろよ」後ろに立っていた男子が僕のスカートを掴み強く引っ張る。
必至に抵抗しているとランドセルを取られてしまった。
「ほら、取ってこい」と言うなりランドセルを川に投げ込んでしまった。
「あーやめて!」と言う僕に容赦なく彼らは、暴力をふるう。
その時に、遊歩道から様子を見ていた女性が走ってきた。