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インターセックス

第3章 新しい家族

「ちょっとー! あんたたち。やめなさい!」
息を切らしながら僕たちの所にやってきた。
みんな驚いたようにその人を見ている。
「どうしたのよ、だめでしょ。女の子を集団でいじめちゃ」
「女の子? だってこいつ男だぜ」僕を指差しながら男子が言う。
「だからどうしたのよ。そんな事いじめる言い訳にならないわ」
「あー、このおばさん知ってる。こいつオカマだぜ」先頭に立っていた男子が言う。
その場に居た全員が驚いた顔でその女性を見る。
「ふざけんな。クソガキ! お前らに何がわかるっていうんだ」女性は、烈火の如く怒り出した。
皆、たじろいでいる。
「お前らのやっていることは、差別だ。お前らがこの子をそんな事でいじめるなら私が許さない」
あまりの剣幕に逃げ出す少年達。
「やーい、クソバアア。オカマー」毒を吐きながら走り去って行く。

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