インターセックス
第9章 転校
休み時間になると早速、クラスの女子数人が周りを取り囲んだ。
「ねえ、川谷さんってどこの学校から転校してきたの」
想定していたことなのだが返事に困った。言えない。
「その…… 田舎の高校で、お父さんの仕事の関係でこっちに引っ越してきたものだから」
なんとかごまかそうと思った。
「井中野高校って聞いたことないわね。どこ、その高校」
完全勘違いだ。隣の席に座る男子が笑ってる。
「ばか、それ田舎にある高校のことだろ。井中野高校じゃねーよ」
まわりの女子たちがクスクス笑っている。
そこに数人の女子を従えた一際精悍な顔立ちの女子がやってきた。
すると周りの生徒達がスッと消えていく。
私の前に立ち、
「はじめまして。私、学級委員の柿崎春香です」
その堂々とした立ち振る舞いに私は、緊張してしまった。
「あぁ、私、川谷夏音です」と言いながら立ち上がる。
「夏音さん、素敵な名前ね。解らない事があったら何でも私に聞いてね」
優しそうな柿崎さんに安心感を覚えた。
「宜しくお願いします」軽く会釈する。
隣の男子生徒がその様子を見ている。
その男子と柿崎さんと目が合う。
「おい、隆一。お前が川谷さんの面倒見てやるんだぞ、いいな!」と柿崎さんが命令口調で言う。
人が変わったような低い声で少し驚いてしまった。
一変する柿崎さんの態度が何かに怒っているのかと思われた。
その隆一くんも驚いた様子で立ち上がり自分を指さして。
「へっ、俺が? 何で?」
「おめーよー、隣だろ。なんだ、文句あんのか?」
「ありません」
柿崎さんて、このクラスを仕切っているボスなのか?
「手、出すんじゃねーぞ。解ってるよな。んーおい!」
「はぁ、わかりました」
なんだ? 隆一くんは、言いなりか?
「そういうことなので、隆一君が面倒見てくれるので、何でも彼に言いつけてね」
態度が極端に変化する。二重人格なのだろうか話し声まで変わる事に戸惑ってしまった。
「はあ……ありがとうございます」
すると柿崎さんは、高笑いをしながら2人の女子生徒を引き連れ去っていく。
驚いた。今まで出会ったことの無いキャラクターだ。
「ねえ、川谷さんってどこの学校から転校してきたの」
想定していたことなのだが返事に困った。言えない。
「その…… 田舎の高校で、お父さんの仕事の関係でこっちに引っ越してきたものだから」
なんとかごまかそうと思った。
「井中野高校って聞いたことないわね。どこ、その高校」
完全勘違いだ。隣の席に座る男子が笑ってる。
「ばか、それ田舎にある高校のことだろ。井中野高校じゃねーよ」
まわりの女子たちがクスクス笑っている。
そこに数人の女子を従えた一際精悍な顔立ちの女子がやってきた。
すると周りの生徒達がスッと消えていく。
私の前に立ち、
「はじめまして。私、学級委員の柿崎春香です」
その堂々とした立ち振る舞いに私は、緊張してしまった。
「あぁ、私、川谷夏音です」と言いながら立ち上がる。
「夏音さん、素敵な名前ね。解らない事があったら何でも私に聞いてね」
優しそうな柿崎さんに安心感を覚えた。
「宜しくお願いします」軽く会釈する。
隣の男子生徒がその様子を見ている。
その男子と柿崎さんと目が合う。
「おい、隆一。お前が川谷さんの面倒見てやるんだぞ、いいな!」と柿崎さんが命令口調で言う。
人が変わったような低い声で少し驚いてしまった。
一変する柿崎さんの態度が何かに怒っているのかと思われた。
その隆一くんも驚いた様子で立ち上がり自分を指さして。
「へっ、俺が? 何で?」
「おめーよー、隣だろ。なんだ、文句あんのか?」
「ありません」
柿崎さんて、このクラスを仕切っているボスなのか?
「手、出すんじゃねーぞ。解ってるよな。んーおい!」
「はぁ、わかりました」
なんだ? 隆一くんは、言いなりか?
「そういうことなので、隆一君が面倒見てくれるので、何でも彼に言いつけてね」
態度が極端に変化する。二重人格なのだろうか話し声まで変わる事に戸惑ってしまった。
「はあ……ありがとうございます」
すると柿崎さんは、高笑いをしながら2人の女子生徒を引き連れ去っていく。
驚いた。今まで出会ったことの無いキャラクターだ。