インターセックス
第16章 東尋坊からの再出発 (最終章)
理科準備室から私と隆一くんが教室へ帰ると白石さんの席が空いたままになっていた。
私は、あたりを見回して白石さんの姿を探したがどこにもいない。
「あれ? 白石さんがいない」
少し不安がよぎった。
「あいつ、忘れてどっか行ってるんじゃない」と隆一くんが言う。
不安な思いで席につくと間もなく白石さんが席に戻ってきた。
どうしたんだろう? 結局こなかったのか、本人に聞いて見ようか迷った。
しかし、隆一との事で心が動揺していた私は、何か後ろめたい気持ちで聞くに聞けなかった。
放課後、帰り支度をしていると白石さんが私の席までやってきた。
「川谷さん隆一のこと好きなの?」
「えっ、私達そんな関係じゃないから」
「うそでしょ! 嘘つかないでよ。あんた達見てたのよ理科準備室で」
「居たんですか? 準備室」
「居たよ、ずっと。見てたわよ、全部、あなた達の事。ほら、これ見てみな」
白石さんがスマホを私に見せる。
そこには、私が隆一くんの胸で泣いている動画が写っていた。
「これって……」
驚いて言葉に詰まる。
明らかに私と隆一くんがだきあってるように見える。
「何、何か言い訳できるの? ねえ川谷さん」
「あの…… 私、悲しくって……」
「あんた、付き合ってないって言ったわよね。ねえ! どうなのよ」
明らかに怒ってる。私は、動揺してしまった。
「付き合ってなんかいません」何だか悲しくなってくる。
「じゃあ二度と隆一くんと話をしないで。できるわよね付き合ってないなら」
「そんな、話をするななんて……」
「出来ないの? あんた、どうなってもいいの? わかってるわよね、どうなるか」
「ごめんなさい。わかったから、私のことは、皆に黙っててください」
「わかればいいのよ。黙っててあげる。でも裏切ったらただじゃおかない。忘れないでね」
そう言って立ち去る。
私は、あたりを見回して白石さんの姿を探したがどこにもいない。
「あれ? 白石さんがいない」
少し不安がよぎった。
「あいつ、忘れてどっか行ってるんじゃない」と隆一くんが言う。
不安な思いで席につくと間もなく白石さんが席に戻ってきた。
どうしたんだろう? 結局こなかったのか、本人に聞いて見ようか迷った。
しかし、隆一との事で心が動揺していた私は、何か後ろめたい気持ちで聞くに聞けなかった。
放課後、帰り支度をしていると白石さんが私の席までやってきた。
「川谷さん隆一のこと好きなの?」
「えっ、私達そんな関係じゃないから」
「うそでしょ! 嘘つかないでよ。あんた達見てたのよ理科準備室で」
「居たんですか? 準備室」
「居たよ、ずっと。見てたわよ、全部、あなた達の事。ほら、これ見てみな」
白石さんがスマホを私に見せる。
そこには、私が隆一くんの胸で泣いている動画が写っていた。
「これって……」
驚いて言葉に詰まる。
明らかに私と隆一くんがだきあってるように見える。
「何、何か言い訳できるの? ねえ川谷さん」
「あの…… 私、悲しくって……」
「あんた、付き合ってないって言ったわよね。ねえ! どうなのよ」
明らかに怒ってる。私は、動揺してしまった。
「付き合ってなんかいません」何だか悲しくなってくる。
「じゃあ二度と隆一くんと話をしないで。できるわよね付き合ってないなら」
「そんな、話をするななんて……」
「出来ないの? あんた、どうなってもいいの? わかってるわよね、どうなるか」
「ごめんなさい。わかったから、私のことは、皆に黙っててください」
「わかればいいのよ。黙っててあげる。でも裏切ったらただじゃおかない。忘れないでね」
そう言って立ち去る。