逆ハー戦隊シャドウファイブ
第2章 2 歓迎会
スーパーで買って食べるモッツァレラチーズとは比較にならないチーズとトマトの味の濃厚さにジーンとしてるとイエローシャドウこと井上黄雅が話しかけてくる。
「ねえねえ。桃香ちゃん。前の仕事は何やってたの? なんでやめちゃった?」
「え、えっと、あのぉ」
「ん?」
黄雅さんは屈託なくまっすぐな綺麗な目で見つめてくる。サラサラした髪はキューティクルがちゃんとあって、天使の輪がまるでクラウンみたいだ。辞めた理由が実は失恋だなんて情けなくてちょっと言い辛いなと思っているとブルーシャドウこと山本青音が「いいじゃん、なんでも」とぽつりとつぶやく。全く人ごとに関心を寄せそうにない冷たい雰囲気なのに、助け舟を出してくれたようで、青音さんに対して好感度が凄く上がる。おかげでなんだか話したくなり、すっきり忘れて前向きになろうという気が沸いてきた。
「えーっと、失恋しちゃったんです。同じ会社の彼とお付き合い3年だったんですけど」
「え。3年くらいだと結婚しそうだよねえ」
ホワイトシャドウこと松本白亜は未知の謎に出会ったような顔をする。確かに彼、中村達矢とはそろそろ結婚で、お互いの両親にも挨拶しようという話にはなっていた。しかし、高校時代から彼にずっと憧れていて大学を卒業してこの会社に追いかけてきたという積極的な後輩、吉田麻衣の出現によって私たちの関係は崩れていく。
「ねえねえ。桃香ちゃん。前の仕事は何やってたの? なんでやめちゃった?」
「え、えっと、あのぉ」
「ん?」
黄雅さんは屈託なくまっすぐな綺麗な目で見つめてくる。サラサラした髪はキューティクルがちゃんとあって、天使の輪がまるでクラウンみたいだ。辞めた理由が実は失恋だなんて情けなくてちょっと言い辛いなと思っているとブルーシャドウこと山本青音が「いいじゃん、なんでも」とぽつりとつぶやく。全く人ごとに関心を寄せそうにない冷たい雰囲気なのに、助け舟を出してくれたようで、青音さんに対して好感度が凄く上がる。おかげでなんだか話したくなり、すっきり忘れて前向きになろうという気が沸いてきた。
「えーっと、失恋しちゃったんです。同じ会社の彼とお付き合い3年だったんですけど」
「え。3年くらいだと結婚しそうだよねえ」
ホワイトシャドウこと松本白亜は未知の謎に出会ったような顔をする。確かに彼、中村達矢とはそろそろ結婚で、お互いの両親にも挨拶しようという話にはなっていた。しかし、高校時代から彼にずっと憧れていて大学を卒業してこの会社に追いかけてきたという積極的な後輩、吉田麻衣の出現によって私たちの関係は崩れていく。