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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第13章 13 ブラックシャドウのアジト

シュルっと髪から指先をほどくようにして、白亜さんは手を下におろす。

「最初会った頃と、変わってきたね」
「かもしれませんね」

商店街をいつの間にか抜けていて、暗い道を歩いている。白亜さんがもっと顔を近くに寄せてきた。まさか、キスされるのかなと思わず期待して、ちょっとだけ顔をあげて薄眼をする。

「綺麗になった……」

く、くる?

「いい手触りだ、この髪。じゃまた。早く寝るんだよ」
「は、はい。ありがとうございました。おやすみなさい」

もう目の前には私の住んでいるアパートがあった。白亜さんの後姿が消えるまで私は見送ってから部屋に入った。

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