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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第20章 20 ハーレム戦隊3ブルカーン

 目を閉じ、横たわった黒彦さんを取り囲み、皆でぼんやりとその白くなった顔を眺める。

「黒彦……」
「どうして、こんな、ことに……」

私もなすすべもなく、静かに涙を流すことしかできなかった。こんなに悲しいと思ったのは生まれて初めてだ。
思わず私も彼のところへ行きたいと思った瞬間、「フォッフォオー!」と明るい笑い声が聞こえた。

 振り返ると、キラキラ光るカンフー服を身に着けた3人組が立っている。顔はベネチアンマスクと言うのだろうか。目と鼻の周りだけシンプルな黒いマスクで覆われている。

虹色とブルーメタルとゴールドの衣装の人がそれぞれ、ポーズを決めて叫ぶ。

「フェニックス!」

真ん中にいる虹色のカンフー服の人が両手を広げ片膝を折る。鳥のようだ。


「ドラゴン!」

ブルーメタルの人は横向きになり、両手のてのひら同士を向け重ねるが少し開けて平行に構える。ドラゴンの口だろうか。


「タイガー!」

ゴールドの衣装の人は招き猫のようなポーズをとる。


 シャドウファイブのみんなで凝視していると、
そのまま三人は「ハーレム戦隊3ブルカーン、参上!」と叫び、こちらに駆け寄ってきた。

「え?」
「なんだ」
「3ブルカーン? どっかで聞いた様な」
「敵ではないようだが」

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