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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第20章 20 ハーレム戦隊3ブルカーン

 シャドウファイブの動揺をよそに、フェニックスと名乗った人が、説明することなく黒彦さんの側に行き「ドラゴンは両手、タイガーは足を頼む」と言い、本人は胸の前に手をのせる。

「はい」
「おっけーよ」

ドラゴンは両手首を万歳せて掴み、タイガーは両足首を掴む。

「はあああっーーーーーーー」

一瞬フェニックスの手からぼわっと光が見えた。

「よし。これでいいじゃろう」

黒彦さんの頬に少し赤みが差し、スース―と静かな寝息が聞こえ始めた。
「あっ! 黒彦!」
「息をしてる!」
「よかった……」
「助かったんだな」

シャドウファイブみんなで抱き合って喜びを分かち合う。


フェニックスは立ち上がると「まったく。まだまだじゃのう。フォッフォオー」と仮面を外す。

「じいちゃん!」
「じーさん!」
「おじいさん!」

そう緑丸さんのおじいさんだった。じゃあ、ドラゴンとタイガーは誰だろうと思っていると、その二人も立ち上がって仮面をとる。

「!」
「母さん!」
「お母さん?」

ドラゴンは白亜さんのお母さんの明美さんで、タイガーは青音さんのお母さんの桂子さんだった。

「これは一体?」

明美さんと桂子さんが顔を見合わせて「まだまだいけるわね」とニンマリ笑った。

「今日は明美ちゃんと桂子ちゃんが出てくれたわい」
「?」
「お前らの帰りがあんまり遅いんで、心配してきてみたら案の定じゃの」
「ほんと、心配したわよー」
「いや、そのことじゃなくて、その衣装とか3ブルカーンとかって何?」

白亜さんが明美さんに尋ねるとおじいさんが説明をしてくれた。

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