逆ハー戦隊シャドウファイブ
第21章 21 激闘の末に
「その時は口封じのためと思ったけど、改めてお前とこうして会うと理由がわかるよ。桃香ちゃんはお前の亡くなったお母さんに似てるんだ」
「え……」
「どこがだよ」
「なんとなくだけど感じがさ。俺、おばちゃん好きだったしさ」
「何!? お袋に懸想してたのか?」
「してないしてない! 優しくて温かくて、うちの母親とも違うふんわりとした感じが好きだっただけ」
「それならまあ、いいか」
「とにかく桃香ちゃんのおかげでこっちは非常に助かったわけだ。本当にありがとうね」
「いえ」
改めて御礼を言われて照れ臭い。こちらこそ、色々な経験をさせてもらって感謝している。
「じゃ、あとでね」
赤斗さんと入れ違いに青音さんと黄雅さんもやってきた。
「ほら、これ」
青音さんがポケットから星型のタイルを取り出し、黒彦さんに渡した。
「サンキュ」
「良く持ってたな」
「ん。いつもポケットに入れてた」
黄雅さんが星型のタイルを見つめる黒彦さんに「お前も物持ちいいよな」と優しく笑んだ。
「気に入ったものだけはな」
「お。閉店時間だ。店閉めてくる」
「こっちもそろそろだ。じゃまた、イタリアントマトで」
「ん」
「桃ちゃん、あとでね」
「はい」
2人が去ると緑丸さんが黒彦さんの洋服を持ってきた。
「これでいいか?」
「ああ、なんでもいい」
黒のカンフー服だった。パジャマを脱ぐと、筋肉質で鍛えられた身体が現れドキッとする。素肌に黒いカンフー服を纏う。なんか昔見た中国映画の『アチョ―!』とか叫んでいた俳優さんみたいでかっこよかった。
「じゃ、そろそろ出かけようか」
「ああ」
緑丸さんもちょこちょこ黒彦さんの様子を見に来ていた。一時は一方的にこじれていたけれど、根本的には変わっていない彼らの友情は素晴らしいなと、私は温かい気持ちになっていた。
「え……」
「どこがだよ」
「なんとなくだけど感じがさ。俺、おばちゃん好きだったしさ」
「何!? お袋に懸想してたのか?」
「してないしてない! 優しくて温かくて、うちの母親とも違うふんわりとした感じが好きだっただけ」
「それならまあ、いいか」
「とにかく桃香ちゃんのおかげでこっちは非常に助かったわけだ。本当にありがとうね」
「いえ」
改めて御礼を言われて照れ臭い。こちらこそ、色々な経験をさせてもらって感謝している。
「じゃ、あとでね」
赤斗さんと入れ違いに青音さんと黄雅さんもやってきた。
「ほら、これ」
青音さんがポケットから星型のタイルを取り出し、黒彦さんに渡した。
「サンキュ」
「良く持ってたな」
「ん。いつもポケットに入れてた」
黄雅さんが星型のタイルを見つめる黒彦さんに「お前も物持ちいいよな」と優しく笑んだ。
「気に入ったものだけはな」
「お。閉店時間だ。店閉めてくる」
「こっちもそろそろだ。じゃまた、イタリアントマトで」
「ん」
「桃ちゃん、あとでね」
「はい」
2人が去ると緑丸さんが黒彦さんの洋服を持ってきた。
「これでいいか?」
「ああ、なんでもいい」
黒のカンフー服だった。パジャマを脱ぐと、筋肉質で鍛えられた身体が現れドキッとする。素肌に黒いカンフー服を纏う。なんか昔見た中国映画の『アチョ―!』とか叫んでいた俳優さんみたいでかっこよかった。
「じゃ、そろそろ出かけようか」
「ああ」
緑丸さんもちょこちょこ黒彦さんの様子を見に来ていた。一時は一方的にこじれていたけれど、根本的には変わっていない彼らの友情は素晴らしいなと、私は温かい気持ちになっていた。