逆ハー戦隊シャドウファイブ
第23章 23 黒曜書店
黒彦さんは寂しそうな瞳を見せ、俯いたまま呟く。
「誰が一番良かった?」
「え? 一番いい人?」
それが黒彦さんなのに。
「あのラストバトルの日。誰が一番感じたか教えてほしい」
「えっ!?」
一番感じた人? もしかして催淫剤でなすすべもなくメンバー全員と肉体関係を持ってしまったことを言っているのだろうか。
「あ、あの、あの時はそれしか方法が思いつかなくて。その、気持ち良さとかは別に……」
やっぱり気にするところはそこなのだろうか。自分の友達全員と寝た女というレッテルが張られ、私の気持ちを信じてくれないのだ。
「すまなかった……」
いつの間にか泣き出していた私の肩を優しく抱きしめてくれるが、その手はどこか弱々しかった。
「俺を、俺だけを欲していているという確証が欲しかったんだ」
「いいんです。黒彦さんほど辛い思いをしていたらきっと誰だってそう思うと思うから」
「……」
「どうしたら確証が得られると思います?」
「どうしたらか……」
「ええ。私もそれだけ言われてしまうと、自信がなくなって来ました。他のメンバーには思わなかった好きって気持ちを初めて黒彦さんに感じたのは本当です。でも、他の人がブラックシャドウだったらって思うと、確かにその人を好きになったかもしれない……」
「一つ思いついた。でも嫌だったら断ってくれて構わない」
「なんですか?」
「俺も含めて――全員と寝てほしい」
「――!」
「他の奴らと俺が違うことを証明してほしい。身体で」
「……」
どうしよう。
またみんなとえっちするの?頭が真っ白になる。はてなマークで頭がいっぱいになる。
黒彦さんを好きになったら他のメンバーとえっちする?
なんだか訳が分からなくなり「明日お返事します」と頭を下げて店を出た。
「誰が一番良かった?」
「え? 一番いい人?」
それが黒彦さんなのに。
「あのラストバトルの日。誰が一番感じたか教えてほしい」
「えっ!?」
一番感じた人? もしかして催淫剤でなすすべもなくメンバー全員と肉体関係を持ってしまったことを言っているのだろうか。
「あ、あの、あの時はそれしか方法が思いつかなくて。その、気持ち良さとかは別に……」
やっぱり気にするところはそこなのだろうか。自分の友達全員と寝た女というレッテルが張られ、私の気持ちを信じてくれないのだ。
「すまなかった……」
いつの間にか泣き出していた私の肩を優しく抱きしめてくれるが、その手はどこか弱々しかった。
「俺を、俺だけを欲していているという確証が欲しかったんだ」
「いいんです。黒彦さんほど辛い思いをしていたらきっと誰だってそう思うと思うから」
「……」
「どうしたら確証が得られると思います?」
「どうしたらか……」
「ええ。私もそれだけ言われてしまうと、自信がなくなって来ました。他のメンバーには思わなかった好きって気持ちを初めて黒彦さんに感じたのは本当です。でも、他の人がブラックシャドウだったらって思うと、確かにその人を好きになったかもしれない……」
「一つ思いついた。でも嫌だったら断ってくれて構わない」
「なんですか?」
「俺も含めて――全員と寝てほしい」
「――!」
「他の奴らと俺が違うことを証明してほしい。身体で」
「……」
どうしよう。
またみんなとえっちするの?頭が真っ白になる。はてなマークで頭がいっぱいになる。
黒彦さんを好きになったら他のメンバーとえっちする?
なんだか訳が分からなくなり「明日お返事します」と頭を下げて店を出た。