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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第23章 23 黒曜書店

「もっと確証が欲しい。俺の事を選んでいるという確証が」
「好きだと思う気持じゃダメなんですか?」
「そんなもの机上の空論だ」
「黒彦さんの実験はそういうものを具体化するものだったのではないですか? 見えなくても信じているんでしょ?」
「理論上では可能だったが、実践が出来ていないから確証がない」
「そんな……」

途方に暮れてきてしまう。どうしてせっかく好きだと思える同士が結ばれる前に、こんな困難な状況がやってくるのだろう。

「もう……。一人になるのが嫌なんだ。最初から一人だと思っていれば寂しくはない」

こんなにも黒彦さんは傷ついていたのだ。どうしたら私の愛情を証明できるだろうか。

「あの、じゃあどうしたら私が黒彦さんの事を本当に好きだってわかってもらえますか?」

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