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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第24章 24 教えておじいさん

「で、桃香さんは、どうしようと思ってる?」
「それがどうしたらいいかって。こっちがそれをして証明しようと思っても、みんなが嫌ならそんなことできないし。だけどそれが出来ないと黒彦さんは納得しないみたいだし。本当にどうしたら……」

おじいさんはもう一杯を茶を勧めて「みんなとやってみりゃええ。緑丸お前も遠慮するな」と笑う。

「そうだね、じいちゃん」
「え……」
「いい機会かもしれない。いつまでも時間をかければいいってものでもないし。明日ちょうど休みで集まるからそこで決めよう」
「決める?」
「うん。桃香さんもそこで決めるといい」

決めるって言うのはもしかして、皆とえっちする、ということになるのだろうか。

「緑丸。もしモモカちゃんが嫌がったらすぐに中止するんじゃぞ」
「わかってる」

正義のヒーローたちが私の心も身体も傷つけないことはよく知っている。そしてこれは生涯で最初で最後の大きな決断だ。これ以上の決断なんてもうないんじゃないだろうか。私も覚悟を決めて次へ進みたい。

「私。やります。明日、お願いします」
「ん。みんなに伝えておくよ。せっかくの休みだし、ゆっくりして夕方からおいで。もし考えが変わったら連絡してくれたらいいよ」
「はい」

もう緊張してきたけど、これで黒彦さんとの事がはっきりするだろう。

「ええーのう、ええのう! わしも混じってええか?」
「じいちゃんはばあちゃんに操を捧げてくれ」
「ちぇー」

おじいさんは残念そうに言うが、本当に心から亡くなったおばあさんを愛していて、一途だということを私は知っていた。

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