逆ハー戦隊シャドウファイブ
第24章 24 教えておじいさん
「なんと! クロのやつめ。こじらせすぎじゃろう」
「いえ。彼の不安はわかります。私もなんだか自分の気持ちに自信が無くなって来ちゃって」
「うーむ」
「だけどよく考えたら他の人たちに迷惑な話ですよね。みんなが私を選んでくれているわけじゃないし」
「いやいや。他の奴らもお前さんを欲しいと思っておるよ」
「そうですかあ?」
シャドウファイブの皆は優しくてとても親切にしてくれた。それは私がピンクシャドウだったからだと思う。
お茶を2杯飲み終えると、緑丸さんが「じいちゃんここにいたのか」と言い、そして私に気づく。
「あれ、桃香さん、きてたのか」
「はい。すみません。お邪魔してます」
「ふぉっふぉっ。わしがお茶しようって誘ったんじゃ」
「そんなナンパみたいな言い方して……」
あきれ顔の緑丸さんに私はフォローを入れる。
「いえ、おじいさんにお話し聞いてもらってたんです」
「そうじゃそうじゃ。悩める乙女の人生相談じゃ」
「そうなんです。あはっ」
明るく言ったが緑丸さんがまじまじと私の顔を覗き込む。
「何か辛いことがあった?」
「え、あ、いえ」
あんまり優しくしないで欲しい。
ぐらぐらふらふら流されて行ってしまう川の中のビニール袋みたいになる。
「なあ、緑丸よ。お前はモモカちゃんをどう思っておる?」
「え、あ、あの俺、君が好きだよ。メンバーとしてじゃなく、女性としてね」
「ええっ!?」
「ほらの。他の奴らだってそうじゃわい。クロのやつに遠慮しておるだけじゃ」
「桃香さん。君の真面目で頑張り屋なところが好きだよ。できたらここに居てほしいと思ってた。でも、君は――」
そう、黒彦さんが好き。
「じゃがクロの奴が頑なでの。モモカちゃんの気持ちを信じんのじゃよ。それでとんでもない提案をしおった」
「とんでもないって?」
「メンバー全員といたして、比較しろという事じゃ」
「――!」
さすがの落ち着いた緑丸さんも唖然とする。
「いえ。彼の不安はわかります。私もなんだか自分の気持ちに自信が無くなって来ちゃって」
「うーむ」
「だけどよく考えたら他の人たちに迷惑な話ですよね。みんなが私を選んでくれているわけじゃないし」
「いやいや。他の奴らもお前さんを欲しいと思っておるよ」
「そうですかあ?」
シャドウファイブの皆は優しくてとても親切にしてくれた。それは私がピンクシャドウだったからだと思う。
お茶を2杯飲み終えると、緑丸さんが「じいちゃんここにいたのか」と言い、そして私に気づく。
「あれ、桃香さん、きてたのか」
「はい。すみません。お邪魔してます」
「ふぉっふぉっ。わしがお茶しようって誘ったんじゃ」
「そんなナンパみたいな言い方して……」
あきれ顔の緑丸さんに私はフォローを入れる。
「いえ、おじいさんにお話し聞いてもらってたんです」
「そうじゃそうじゃ。悩める乙女の人生相談じゃ」
「そうなんです。あはっ」
明るく言ったが緑丸さんがまじまじと私の顔を覗き込む。
「何か辛いことがあった?」
「え、あ、いえ」
あんまり優しくしないで欲しい。
ぐらぐらふらふら流されて行ってしまう川の中のビニール袋みたいになる。
「なあ、緑丸よ。お前はモモカちゃんをどう思っておる?」
「え、あ、あの俺、君が好きだよ。メンバーとしてじゃなく、女性としてね」
「ええっ!?」
「ほらの。他の奴らだってそうじゃわい。クロのやつに遠慮しておるだけじゃ」
「桃香さん。君の真面目で頑張り屋なところが好きだよ。できたらここに居てほしいと思ってた。でも、君は――」
そう、黒彦さんが好き。
「じゃがクロの奴が頑なでの。モモカちゃんの気持ちを信じんのじゃよ。それでとんでもない提案をしおった」
「とんでもないって?」
「メンバー全員といたして、比較しろという事じゃ」
「――!」
さすがの落ち着いた緑丸さんも唖然とする。