逆ハー戦隊シャドウファイブ
第4章 4 初出動!
美容室『ヘアーサロン・パール』でアルバイトをして一週間目、今日で一応区切りになり、来週はまた別のところで働くことになる。
特訓の成果もあり、随分とシャンプーが上達した。また白亜さんがくれたお手製のシャンプーのおかげで私の髪もツヤツヤになっている。明美さんの怪我はすっかり治ったが「またいつでもバイトに来てね」と言ってくれている。
今日の最後のお客さんに、縮毛矯正の薬剤を白亜さんがちょうど塗り終えたところで、天井の片隅にあるライトが赤く点滅する。
「あっ。母さん、ちょっと後、頼むよ」
明美さんは様子を察して「いいわよ」とそれ以上何も言わず、お客さんの髪に「失礼します」とシートを巻き始める。これから長い時間かけて薬剤の効果を出す様だ。
白亜さんが目配せして店の奥に入るように促す。あの天井の赤いライトの点滅は怪人が現れたということなのだ。私は初めてのピンクシャドウとしての任務に、緊張して足が震えてきた。
店の奥の小さな3畳ほどの部屋にパソコンと大きなモニターとヘッドホンや、見てもよくわからない機材が壁一面を埋め尽くしている。この部屋が白亜さんの怪人に対するモニター室のようで、シャドウファイブは町のあらゆるところに、小さな怪人発見用の監視カメラを設置している。
モニターを見ると、この商店街から3キロほど離れたスポーツクラブ付近に怪人が現れたようだ。
特訓の成果もあり、随分とシャンプーが上達した。また白亜さんがくれたお手製のシャンプーのおかげで私の髪もツヤツヤになっている。明美さんの怪我はすっかり治ったが「またいつでもバイトに来てね」と言ってくれている。
今日の最後のお客さんに、縮毛矯正の薬剤を白亜さんがちょうど塗り終えたところで、天井の片隅にあるライトが赤く点滅する。
「あっ。母さん、ちょっと後、頼むよ」
明美さんは様子を察して「いいわよ」とそれ以上何も言わず、お客さんの髪に「失礼します」とシートを巻き始める。これから長い時間かけて薬剤の効果を出す様だ。
白亜さんが目配せして店の奥に入るように促す。あの天井の赤いライトの点滅は怪人が現れたということなのだ。私は初めてのピンクシャドウとしての任務に、緊張して足が震えてきた。
店の奥の小さな3畳ほどの部屋にパソコンと大きなモニターとヘッドホンや、見てもよくわからない機材が壁一面を埋め尽くしている。この部屋が白亜さんの怪人に対するモニター室のようで、シャドウファイブは町のあらゆるところに、小さな怪人発見用の監視カメラを設置している。
モニターを見ると、この商店街から3キロほど離れたスポーツクラブ付近に怪人が現れたようだ。