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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第6章 6 アンティークショップ・紺碧

「桃香。スーツ持ってきた?」
「はい。3着とも」
「じゃ、これにスカート縫い付けておくから置いて帰って」
「青音さんが付けてくれるんですか。付ける布あれば、自分で付けられると思うんですけど」
「いや。強化された布だから君じゃ無理だ。針も僕たちが開発したオリハルコン改の針を使うんだが力がいる」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「いや、礼を言うのはこっちだ。助かるよ」
「そ、そんな」

青音さんはあまり感情を見せないので、優しい言葉をかけられるとなんだかすごくドキドキしてしまう。

「じゃあ、また明日頼む」
「はいっ! お疲れ様でした」

今日はとても教養が身についた一日だった。そして遠目から見るとクールな青音さんは、実はきちんと観察をする丁寧な人だということを知れて嬉しい一日でもあった。

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