逆ハー戦隊シャドウファイブ
第7章 7 再会
車の陰からさっと二人の前に登場する。
「ピンクシャドウ見参!」
「ピンクシャドウっ!」
吉田麻衣は顔を明るくさせ、酔っ払いの手を振り切り、私の駆け寄り後ろに寄り添った。
酔っ払いの男が「ええー? ピンクシャドウ?」とふらつく足で近づいてくる。どうしよう。勢いよく飛び出たはいいが私には戦闘力はまるでなかったのだ。吉田麻衣は後ろでガタガタ震えている。私は思い切って大きな声で酔っ払いを叱ってみることにした。
「あなた! そんなに酔っぱらって何をしているんですか! 痴漢になりますよ!」
「ええ~? 痴漢~? ちげーよちげーよぉ。おねえちゃんとお話ししたかっただけ~」
男は真っ赤な顔でふらついているが、恰好を良く見るときちんとしたスーツにアタッシュケースを持っている。仕事帰りのサラリーマンだろうか。
「それでも飲み過ぎですよ! 早く家に帰りなさい!」
「ええ~? そんなに飲んでないってぇ」
「うっ、お酒臭い!」
男は顔を近づけ臭気をまき散らす。それでも負けじと私は対峙する。
「とにかく、これ以上この女性に絡むと警察を呼びますよ!」
「ひえぃっ、け、警察は、ごかんべん! 帰りまーすー帰りまーす」
男はふらついた足でそそくさと去って行った。よかった。この程度のやり取りで済んで。
「ピンクシャドウ見参!」
「ピンクシャドウっ!」
吉田麻衣は顔を明るくさせ、酔っ払いの手を振り切り、私の駆け寄り後ろに寄り添った。
酔っ払いの男が「ええー? ピンクシャドウ?」とふらつく足で近づいてくる。どうしよう。勢いよく飛び出たはいいが私には戦闘力はまるでなかったのだ。吉田麻衣は後ろでガタガタ震えている。私は思い切って大きな声で酔っ払いを叱ってみることにした。
「あなた! そんなに酔っぱらって何をしているんですか! 痴漢になりますよ!」
「ええ~? 痴漢~? ちげーよちげーよぉ。おねえちゃんとお話ししたかっただけ~」
男は真っ赤な顔でふらついているが、恰好を良く見るときちんとしたスーツにアタッシュケースを持っている。仕事帰りのサラリーマンだろうか。
「それでも飲み過ぎですよ! 早く家に帰りなさい!」
「ええ~? そんなに飲んでないってぇ」
「うっ、お酒臭い!」
男は顔を近づけ臭気をまき散らす。それでも負けじと私は対峙する。
「とにかく、これ以上この女性に絡むと警察を呼びますよ!」
「ひえぃっ、け、警察は、ごかんべん! 帰りまーすー帰りまーす」
男はふらついた足でそそくさと去って行った。よかった。この程度のやり取りで済んで。