逆ハー戦隊シャドウファイブ
第11章 11 もみの木接骨院
着替えてベッドを下り、パーテーションの外に出ると、他にも空っぽのベッドと、タイマーとコードとパッド状のものが備わった大きなボックスがある。治療器具だろうか。壁にかかっているシンプルな時計は8時を指している。診療時間は9時からのようでまだ誰もいないようだった。右奥に目をやると、スタッフルームとドアに書かれてるのを見つけた。コンコンとノックすると「お入り」とさっきのおじいさんの声が聞こえたので入る。
「失礼します」
「こっちじゃ」
二人掛けのテーブルにおじいさんが居て、手招きしている。
「そこにお座り」
「はい」
私が腰を掛けるとおじいさんは立ち上がり、そしてすぐお盆を持ってやってきた。目の前にコトリとどんぶりが置かれ、ふわっと海鮮のいい匂いがした。
「いい匂い」
「そうじゃろう、そうじゃろう。干し貝柱でだしを取ってあるからの。熱いから気を付けてお食べ」
「ありがとうございます。いただきます」
中を見ると白い粥に赤いクコの実が乗っていて可愛い。木のスプーンでそっとすくい、ふーふー息をかけ口に運ぶと、粥は見た目のあっさりした雰囲気から、信じられないほど貝柱のダシがよくきいていて、こっくりとしている。
「ええー、すっごい、おいしい! こんな美味しいお粥初めてです!」
「ふぉっほっほ。慌てないでゆっくりな。おかわりもあるからな」
おじいさんは私が食べるのをずっと優しく、緑丸さんによく似た瞳で見守ってくれていた。もう一杯だけおかわりをすると今度はまた香りの高いお茶を出される。
「失礼します」
「こっちじゃ」
二人掛けのテーブルにおじいさんが居て、手招きしている。
「そこにお座り」
「はい」
私が腰を掛けるとおじいさんは立ち上がり、そしてすぐお盆を持ってやってきた。目の前にコトリとどんぶりが置かれ、ふわっと海鮮のいい匂いがした。
「いい匂い」
「そうじゃろう、そうじゃろう。干し貝柱でだしを取ってあるからの。熱いから気を付けてお食べ」
「ありがとうございます。いただきます」
中を見ると白い粥に赤いクコの実が乗っていて可愛い。木のスプーンでそっとすくい、ふーふー息をかけ口に運ぶと、粥は見た目のあっさりした雰囲気から、信じられないほど貝柱のダシがよくきいていて、こっくりとしている。
「ええー、すっごい、おいしい! こんな美味しいお粥初めてです!」
「ふぉっほっほ。慌てないでゆっくりな。おかわりもあるからな」
おじいさんは私が食べるのをずっと優しく、緑丸さんによく似た瞳で見守ってくれていた。もう一杯だけおかわりをすると今度はまた香りの高いお茶を出される。